日常備蓄という考え方
これまでの災害用備蓄は、乾パンやヘッドライトなど普段使わない物を用意する特別な準備と考えられてきました。そのため管理や継続が難しいとあきらめてしまう人も多かったはず。しかし、日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく「日常備蓄」なら簡単に備蓄ができます。
自宅で備えることの重要性
ひとたび大規模な地震が起これば、電気・ガス・水道などのライフライン被害や物資供給の停滞が想定されます。自宅の倒壊などを免れた多くの都民は、発災後も自宅にとどまって当面生活することが想定されますので、日頃から自宅で生活する上で必要な物を備えておくことが重要です。
最小限備えたいアイテム
以下のリストは、最小限備えておくべき物の例示です。備えるべき品目については、各家庭の抱える環境はさまざまですから、一人ひとりが自分に合った物を考えて備えましょう。
食品
缶詰などは加熱しなくても食べられます。また、野菜ジュースはミネラルやビタミン不足を補うことができます。
水(飲料水、調理用など)
主食(レトルトご飯、麺など)
主菜(缶詰、レトルト食品、冷凍食品)
缶詰(果物、小豆など)
野菜ジュース
加熱せず食べられる物(かまぼこ、チーズなど)
菓子類(チョコレートなど)
栄養補助食品
調味料(しょうゆ、塩など)
生活用品
大型ポリ袋は、給水袋やトイレの袋としても利用可能です。生活スタイルに合わせて、必要な物を用意します。
生活用水
持病の薬・常備薬
救急箱
ティッシュペーパー
トイレットペーパー
ウェットティッシュ
生理用品
使い捨てカイロ
ライター
ゴミ袋、大型ポリ袋
簡易トイレ
充電式などのラジオ
携帯電話の予備バッテリー
ラテックス手袋
懐中電灯
乾電池
被災経験者の多くが重要と感じた物
被災地の避難生活を経験した方が重宝したという物は以下のアイテムです。
このほか高齢者や乳幼児がいる家庭では、おむつや常備薬など、生活する上で必要不可欠な物は日頃から多めに備えましょう。病気の方、療養食が必要な方、アレルギー体質の方についても同様です。
水
カセットコンロ・ガスボンベ
常備薬
簡易トイレ
懐中電灯
乾電池
充電式などのラジオ
ポリ袋
食品包装用ラップ
非常用持ち出し袋
避難した際、当面必要となる最小限の品を納めた袋が非常用持ち出し袋です。非常用持ち出し袋の中身は、それぞれ自分にとって必要な物を考え、準備することが重要です。それらをリュックなどに入れ、玄関の近くや寝室、車の中、物置などに配置しておけば、家が倒壊しても持ち出すことができます。
懐中電灯
携帯ラジオ
ヘルメット
防災頭巾
軍手
毛布
電池
ライター
ロウソク
水
食品
インスタントラーメン
缶切
ナイフ
衣類
哺乳瓶
現金
救急箱
貯金通帳
印鑑
持ち歩き用非常持ち出し袋
外出時に被災したときのために、常に持ち歩くカバンに最低限必要なアイテムを入れておきましょう。携帯ラジオの乾電池は外しておきます。
携帯ラジオ
携帯電話用充電器
ホイッスル
マップ
ライト
歯ブラシ
小銭
水筒
乾電池
携帯トイレ
エマージェンシーセット・
ブランケット
職場用非常持ち出し袋
会社で用意する以外の物を独自に備えます。会社に泊まることや、歩いて自宅まで帰ることを想定したアイテムを考えて準備してください。
歩きやすい靴
ライト
寝袋
水筒
ヘルメット
救急セット
簡易トイレ
非常食
軍手
レインコート
まとめておきたい大切な物
紙製の証書や証明書、印鑑などはファスナー付きビニールケースに入れておくと、防水にもなります。万一のために家族の写真を持ち歩くのもよいでしょう。
家族の写真
貯金通帳
株券
免許証
健康保険証
お薬手帳
年金手帳
印鑑