出火・延焼を防ぐ防火対策の重要性
防火対策では、出火を阻止し、延焼を食い止めることが重要です。そのために、住宅用消火器や住宅用火災警報器、漏電遮断器、感震ブレーカーなどの設置をあわせて行うことが効果的とされています。また避難する際にはガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落としましょう。
住宅用消火器
小型で軽量のため、女性や高齢者でも簡単に使えます。消火薬剤が強化液の物と粉末の物と2種類あり、さらに手軽なエアゾール式簡易消火器もあります。タイプによって使用期限が異なるため、それに従って、取り替えましょう。使うときのことを考えて、キッチンの近く、廊下や玄関の隅など取り出しやすい場所に置きましょう。
住宅用火災警報器
寝室や台所などの天井に設置し、火災により発生する煙や熱を感知し、音や声により警報を発して火災の発生を知らせ、逃げ遅れを防ぎます。いざというときに警報器がきちんと動くように、電池切れに注意し、定期的に点検ボタンを押して、作動確認をしましょう。
漏電遮断器
漏電などで異常電流が流れると、約 0.1秒で自動的に電気が切れる装置です。分電盤に取り付けられて
いて、家の中のどこかで漏電すると、家中の電気を止めます。既に漏電遮断器が設置されているかどうか確認し、まだの場合は設置すると安心です。
感震ブレーカーなど
地震による強い揺れを感知して電気を遮断する機器です。漏電遮断器や消火器の備え付けなどとあわせて行うことが、電気火災の発生抑制効果を高めるとされています。「コンセントタイプ」、「分電盤タイプ」、「簡易タイプ」などの種類があり、停電時の照明確保や維持管理など、使用上の留意点もさまざまです。
電気・ガス・水道の止め方と復旧の方法を確認
震災時には、電気・ガス・水道が止まることがあります。避難するときは、電気ブレーカーを落とし、ガスはガス栓、水道も水道メーターの元栓を閉めます。あらかじめ設置場所を確認し、さらに止め方、復旧の方法を覚えておきましょう。
防火チェック
電気
・電気コードはカーペットや家具の下敷きになっていない。
・不用な電気機器のプラグは抜いている。
・電化製品のそばに水槽や花瓶などを置いていない。
・分電盤の位置を把握している。
ガス
・プロパンガスのボンベは転倒しないよう、チェーンなどで固定している。
・都市ガス・プロパンガスの場合、マイコンメーターが有効期限内である。
・コンロのまわりは整理整頓され、燃えやすい物を置いていない。
・ガスホースが劣化していない。
石油ストーブ
・石油ストーブのまわりに燃えやすい物は置いていない。
・石油ストーブの転倒防止を行っている。
その他
・廊下や階段など、避難経路になる場所に燃えやすい物を置いていない。
・隣の家と接している箇所に金属製の雨戸や網の入った窓ガラスを設置している。